ダウンジャケットを自宅で洗濯!プロのクリーニング師に教わるダウンの洗濯方法とは?

Fur Winter Garment Down Jacket  - jackmac34 / Pixabay

2021年の冬はコロナウイルスの影響で緊急事態宣言となり、自粛期間が長かったため、多くの方にとって冬アウターの着用回数は少なかったと思われます。

しかし、一度でも着用していたなら、ニオイやウイルスの付着が気になります。そこで、ご自宅で簡単に洗える方法を動画を交えて公開しました。

目次
1. ダウンジャケットは自宅で洗濯できる?
2. ダウンジャケットのお洗濯に必要なものは?
3. ダウンジャケットのお洗濯手順
4. お洗濯後の干し方
5. アイロンの仕方

まとめ動画

1. ダウンジャケットは自宅で洗濯できる?

ダウンジャケット(天然ダウン+フェザー)は、保温性を高めるために油分と空気を含んだ特殊な素材です。これが洗剤を含む水に触れると、ダウンから油分が流れ出し、ボリュームがなくなったり保温性が悪くなることがあります。普通の洗濯洗剤で普通に洗濯するとせっかくのダウンジャケットが機能低下することになるため、注意が必要です。

逆に、油分を適度に補うことができる洗剤なら、ダウンのボリュームや保温性を失うことはありません。高級なダウンほどこの傾向が強く、一般的に「ダウン(綿毛)」が80-90%、「フェザー(羽根)」が10-20%含まれるダウンが高級ダウンとなります。

もし、お持ちのダウンジャケットが「ダウン+フェザー」の中綿を使っている場合は、手洗いで慎重に洗うか、自信がなければプロのクリーニング店にお任せしましょう。

「水洗い不可」とされていても、いくつかの注意点を守ればご自宅でお洗濯できます。
※「水洗い不可」のものを洗う場合は自己責任でお願いします。

2. ダウンジャケットのお洗濯に必要なものは?

用意するもの
ウールシャンプー
洗濯ネット(毛布用)
ブラシ
洗濯機
手洗いの場合は湯船

ダウンジャケットはスーパーやコンビニで手に入るようなおしゃれ着洗剤を使っても洗えないことはないですが、先の理由により保温性を失う可能性があります。一般的なおしゃれ着洗剤には「油分を補う成分」が少ししか入っていないので、ダウンを傷めたり、最悪の場合はボリュームが戻らず型くずれを起こすことがあります。

また、「タンパク質分解酵素」が入っている洗剤は絶対に使ってはいけません。成分表示に「酵素」と書かれている洗剤は避けましょう。
※ダウンはタンパク質なので、洗えば洗うほど傷みます。

洗剤は、素材に負担をかけずに汚れを洗い流せる「ウールシャンプー」のような、繊維保護剤配合の洗剤を使います。

ドライマークが洗える洗剤「ブランドケア ウールシャンプー」

また、洗濯機を使う場合は「洗濯ネット」は必須です。毛布が入るサイズのものを百均などで揃えておいてください。

ブラシがあると部分汚れを落とすのに便利です。ナイロン毛のものは素材を傷めるので、動物毛、特に豚毛のものがオススメです。

3. ダウンジャケットのお洗濯手順

  1. 革パッチはアルミホイルに包みます。
  2. ウールシャンプーを10倍に薄めた水でエリ、ソデ、スソなどをブラシにつけて叩きます。
  3. 丸めてネットに入れます。
  4. 湯船に20-30Lぬるま湯をため、ウールシャンプーをキャップ1杯入れます。
  5. 10回ほど足踏みして洗います。
  6. 水を入れ替え、4-5回足踏みしてすすぎます。
  7. 2-3回すすいだら、洗濯機にいれて10分前後脱水します。

4. お洗濯後の干し方


脱水したあとは、生地にストレスがかからないように平干し(陰干し)を半日します。最初から吊り干しすると、綿が下に寄ることがあります。

半乾きになったら1日程度、吊り干しします。天気の良い日に素早く乾燥させてください。ダウンは乾燥に時間がかかるため、部屋干しなどで時間をかけて乾燥させると生乾き臭の原因となります。

5.アイロンの仕方

ダウン(特にナイロン素材)はアイロンができません。スチーマーを軽く当てるとシワが取れます。

ご家庭で完璧に洗うのは難しいです。もし、気になるようならクリーニング店にお任せしましょう。シーズンに1回はクリーニングに出しておけば、良い状態が長く保てます。

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