洗濯でタオルが固くなる理由: その原因と解決策

2023.03.6
TOPIX, メンテナンス

はじめに

タオルを洗濯すると、柔らかくてフワフワした状態で出てくると嬉しいですよね。しかし、時にはタオルが硬くなり、ザラザラしていることがあります。本記事では、この現象が起こる理由とその予防策について探求していきます。

タオルが洗濯後に硬くなる原因

アルカリ洗剤を使っている

アルカリ洗剤はタオルのパイル地を寝かせる特性を持っています。これにより、新品時はふわふわだったタオルが固くザラザラしたようになります。特に粉末洗剤はアルカリが強いので、タオルが固くなりやすいです。

石鹸洗剤を使っている

水中にはミネラル（MgやCaなど）が入っていますが、これと石けんが結びつくと「金属石鹸」を作ります。金属石鹸がタオルに付着すると、パイル地が寝てしまい、タオルが固くなります。洗剤の成分に「純石鹸」または「脂肪酸カリウム／ナトリウム」と書かれているものは注意が必要です。

柔軟剤を毎回入れている

柔軟剤はタオルを柔らかくするのに効果的ですが、これは毎回使うものではありません。柔軟剤を毎回使っていると、タオルが却って固くなることがあります。

乾燥機を使っている

乾燥機はうまく使うとタオルをふわふわにできますが、過乾燥になるとタオルが却って固くなります。

外に干しっぱなし

乾燥機と同じで、過乾燥になるとタオルは固くなります。

タオルが硬くなるのを予防する方法

タオルだけで洗う

タオルを他の布地と一緒に洗うと、タオルの繊維くずが抜けて硬くなる原因となります。タオルだけでまとめて洗うことで、これをある程度、防ぐことができます。

洗剤を適量使用する

洗剤を多く使用すると、タオルに残留しやすくなります。推奨量よりも少ない量を使用してみてください。

液体の中性洗剤を使う

アルカリや石鹸洗剤はタオルが固くなる原因です。中性洗剤で洗うと固くなりにくくなります。

すすぎ時に酢やクエン酸を加える

アルカリ洗剤を使っている場合は有効です。ただし、ステンレス槽は傷めることがあるので注意が必要です。

洗濯時間は短めに

洗濯機に「時短コース」や「スピード洗いコース」があれば、それを使いましょう。長時間洗うと、繊維が抜けてタオルが固くなります。

柔軟剤は控えめに使用

柔軟剤は毎回使用しないでください。

乾燥機は甘めに

完全乾燥する時間設定をやめ、やや湿気が残る程度の乾燥にとどめます。タオルは湿気が残っていても、自然乾燥します。

ドラム式よりは縦型

ドラム式洗濯機はタオルを叩き洗いするので、繊維が抜けやすく、固くなりやすく、タオルの持ちが悪くなります。もしこれから買い替えなどを検討している場合は、縦型がオススメです。

風通しのよい場所に干す

タオルを風通しの良い場所に干すことで、タオルのパイル地が風で起こされ、柔らかくなることがあります。室内干しよりも、屋外干しがおすすめです。

皮脂や油がしっかり落ちる洗剤を使う

タオルは皮脂や油を取り込みやすく、取り込んだ皮脂でタオルが固くなることもあります。酵素入りの液体洗剤は油汚れに強いのでおすすめです。

まとめ

タオルが洗濯後に硬くなる原因として、洗剤の種類、柔軟剤の使い方や乾燥の仕方が挙げられます。これを予防するためには、タオルだけまとめて洗い、洗剤を適量使用し、アルカリ洗剤の場合はお酢などで中和し、柔軟剤は毎回入れないようにすると良いです。また、過乾燥を控え、タオルの繊維が抜ける原因を少なくし、タオルを風通しの良い場所に干す、皮脂汚れをしっかり落とすなどの方法もあります。

FAQ

1. タオルを硬くしない方法はありますか？

はい、タオルだけで洗い、中性洗剤を適量使用してください。過乾燥に注意し、タオルを風通しの良い場所に干してください。

2. 洗剤を多く使用した場合、タオルが硬くなるのはなぜですか？

洗剤は、すすぎで100%取り除けるわけではありません。多く使用すると回数とともに残留物となります。洗剤の残留が増えると、タオルが硬くなる原因となります。

3. 柔軟剤を多く使用しても、タオルが柔らかくならない場合があります。なぜでしょうか？

柔軟剤は、タオルの繊維をコーティングし、柔らかくする効果があります。しかし、柔軟剤を多く使用すると、繊維がコーティングされすぎて、タオルがギトギトしてしまうことがあります。柔軟剤は多くても2回に1回程度で充分です。

4. タオルを乾燥機で乾かしたい場合、どうすればよいですか？

タオルを乾燥機で乾かす場合は、低温で乾燥させるようにしましょう。高温で乾燥させると、タオルの繊維が収縮し、硬くなる原因となります。また、過乾燥に注意し、やや湿気てる程度で取り込みましょう。

5. タオルが硬くなってしまった場合、柔らかくする方法はありますか？

タオルを柔らかくするためには、アルカリや柔軟剤の残留物を取り除くことが大切です。洗面台に熱め（50度以上）のお湯をため、中性洗剤を適量入れて浸し、1時間ほど浸け置いてから洗濯します。ただし、タオルが古くなって繊維が劣化してしまっている場合は、完全に元通りに戻すことは難しいかもしれません。

6. タオルを長持ちさせるためには、どのように手入れすればよいですか？

タオルを長持ちさせるためには、以下のポイントに注意することが重要です。

洗濯時に強い摩擦を避ける。可能であればドラム式より縦型。
水の使用量を適切に調整し、適度にタオル同士がこすれるように洗う。水量が多すぎると擦れなくなるので、汚れや残留物がタオルに残りやすくなる。
洗濯後はすぐに干し、できるだけ日光に当てるようにする。
酵素入りの中性洗剤を使用し、残留物をしっかり取り除く。
柔軟剤の使用量を適切に調整し、過剰な使用は避ける。
乾燥機を使用する場合は、低温で乾燥させ、過乾燥を避ける。

これらのポイントを守ることで、タオルを長持ちさせ、いつまでも快適に使用することができます。

7. タオルの種類によって硬さが異なるのはなぜでしょうか？

タオルの種類によって硬さが異なるのは、主に素材の違いによるものです。綿素材のタオルは柔らかく、吸水性が高いため、肌触りがよく、フェイスタオルやバスタオルなどに向いています。一方、マイクロファイバー素材のタオルは、吸水性が高く、速乾性に優れているため、スポーツタオルなどに向いています。一般的に、綿タオルのほうが洗剤や乾燥方法の影響を受けやすく、マイクロファイバーのほうが影響を受けにくいです。また、タオルの厚みや糸の太さなども硬さに影響します。