シワになりやすい繊維とになりにくい繊維

目次

  • シワになりやすい繊維とは
  • シワになりにくい繊維とは
  • まとめ
  • ブランドケアチャンネルについて

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皆さんこんにちは、ブランドケアの坂口です。今回はシワになりやすい繊維とになりにくい繊維について解説します。

衣類の洗濯表示などを見ると、シワになりやすい・なりにくいといった表記を見たことがあるかと思います。Yシャツなどでは特に気になりやすいですよね。シワの原因は繊維自体が関係しているのですが、素材によってはどうしてもシワになりやすいものと、なりにくいものがあります。

洗濯後だけでなく、着用時にもシワがより目立ってしまうことがあります。デニムパンツのように、生地が馴染んでくるにつれてアタリが出て、色落ちしていく経年変化を楽しむことができる場合もあります。Tシャツやニットのように、多少のシワがあっても着ているうちに伸びてしまうものもあります。

では、素材別にシワになりやすさをみていきましょう。

シワになりやすい繊維とは

シワになりやすい繊維の特徴は、水をよく吸う繊維であることが挙げられます。代表的なものとしては、綿や麻などの植物繊維が挙げられます。綿や麻は通気性が良く、汗などを吸いやすい素材として衣類によく使用されています。

しかし、吸水性が高いということは、繊維の中に空洞が多く存在していることを意味します。この空洞のことをルーメン(中空)といい、ストローのような構造をしているとイメージしてもらえれば良いでしょう。 このような構造をしていると、水分を吸い込みやすくなるのですが、同時にシワにもなりやすくなってしまいます。

ストローを一度折ってしまうと、折った跡がしっかりと残ってしまいますよね。繊維も同様に、水分を吸った状態でシワになると、そのシワがついたまま乾いてしまうと、シワが定着してしまいます。洗濯物を干す際はすぐに干すことが大切ですが、这也是シワを防ぐためなのです。

最近では、ユニクロのエアリズムやヒートテックのような、ポリエステルなどの化学繊維でありながら中空構造を持っているものもあります。しかし、ポリエステルと綿などの決定的な違いは、濡れた時に繊維の分子がバラバラにならないことです。ポリエステルやアクリルなどの化学繊維は水に馴染みにくい性質を持っているので、シワになりにくいのです。

また、綿などの植物繊維は、シワになりやすいだけでなく、一度ついたシワもとりづらいという特徴があります。アイロンをかけてもなかなか伸びない経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

一方、シワになりにくい繊維としてはポリエステルなどの化学繊維が挙げられます。ポリエステルはシワになりにくく、仮にシワになってもスチームアイロンをかけるだけで簡単に元に戻ります。最近、スチーマーのCMをよく見かけるようになったと思いますが、衣類の主流が植物繊維から化学繊維へと移り変わっていることも関係しているのです。

ただ、シワになりにくいからといって、全くシワにならないわけではありません。乱暴に扱ったり、お手入れを怠っているとシワが寄れてしまうこともあります。

シワになりにくい繊維とは

続いて、シワになりにくい繊維について見ていきます。シワになりにくい繊維の特徴は、水に馴染みにくい繊維であることが挙げられます。代表的なものとしては、ポリエステルやナイロンなどの化学繊維、ウールやシルクなどの動物繊維が挙げられます。

ポリエステルやナイロンは、石油が原料の繊維で、水に溶けにくく、シワになりにくいという特徴を持っています。また、ウールやシルクなどの動物繊維はタンパク質でできており、こちらも水に溶けにくい性質を持っています。

ただし、シワになりにくいからといって、全くシワにならないわけではありません。乱暴に扱ったり、お手入れを怠っているとシワが寄れてしまうこともあります。

まとめ

一般的に、水を含みやすい繊維はシワになりやすく、水を含みにくい繊維はシワになりにくいと言えます。ただし、ユニクロのエアリズムやヒートテックのように、特殊な構造を持っている繊維もあります。

まとめると、

  • シワになりやすい繊維:綿、麻、レーヨンなどの植物繊維
  • シワになりにくい繊維:ポリエステル、ナイロンなどの化学繊維、ウール、シルクなどの動物繊維

となります。

ブランドケアチャンネルについて

ブランドケアチャンネルでは、衣類の洗濯やメンテナンスに関する情報を発信しています。今回のように、繊維に関する情報だけでなく、普段疑問に思われていることなどがあれば、コメント欄でお気軽にご相談ください。

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