手洗いは、洗濯機で洗えないものや、デリケートな素材のものを洗うときに行います。手洗いの基本的な手順は以下の通りです。
1. 洗面台または洗面器に水を張る
手洗いをする前に、洗面台に水を張ります。水の温度は、洗濯物の素材に合わせて調整しましょう。一般的には、熱湯は避け、30℃以下の常温水が適しています。
2. 洗剤を入れる
洗面器に水を張ったら、洗剤を適量入れます。洗剤の量は、洗剤ラベルを参考にしてください。手洗いに適した洗剤は「中性洗剤(液性に「中性」と書かれているもの」になります。泡切れの悪い洗剤は手洗いには不向きです。ノニオン系の洗剤を選びましょう。洗剤の成分は、必ずラベルに書かれています。主なノニオン系洗剤成分は、下記のようなものです。
《手洗いに向くノニオン成分》
ノニオン系界面活性剤(非イオン系界面活性剤)
アルコールエトキシレート(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)
ポリオキシアルキレンアルキルアミン
《手洗いに不向きな成分》
アルキルベタイン
コカミドDEA
人間用のシャンプー
※上記3種類の洗剤は、泡切れが悪いのでおすすめしません。
適量洗剤を入れたら、まずはしっかり手でかき混ぜてください。泡が細かくなるまで混ぜるのがポイントです。
3. 洗濯物を浸ける
洗剤を入れてよくかき混ぜたら、洗濯物を洗面器に浸けます。洗濯物が完全に水に浸かるようにしましょう。ダウンなど、洗濯物が大きい場合は、一部ずつ浸けていくと良いでしょう。4. 軽く押し洗いで汚れを落とす洗濯物を浸けたら、軽く押し洗いで汚れを落とします。揉んだり擦ったりすると、素材が傷ついたり、縮んだりすることがあるので、必ず押し洗いするようにしましょう。押し洗いは「洗剤液を水に含ませる→吐き出させる」を繰り返すようにして、10回程度行います。時間にして3〜4分が目安です。5. 水ですすぐ汚れを落としたら、洗濯水を捨てて衣類を軽く押し絞ったあと、水を入れ替えてすすぎます。すすぎは、洗剤が完全に落ちるまで何度か行いましょう。泡が切れるタイミングを見極めてください。
すすぎが不十分だと、洗剤が残ってしまい、素材が傷ついたり、色落ちしたりすることがあります。
6. 水を切る
すすぎが終わったら、洗濯物を水から取り出し、水を切ります。水を切るときは、押し絞りましょう。雑巾絞りすると、素材が傷ついたり、形が崩れたりすることがあります。
7. 陰干しする
水を切ったら、形を整えて陰干しします。陰干しする場合は、風通しの良い場所に干しましょう。デリケートな衣類は、直射日光に当てると色落ちすることがあります。
手洗いの注意点
手洗いをする際には、以下の点に注意しましょう。
1. 洗剤の量を入れすぎない
洗剤の量は、入れすぎないようにしましょう。洗剤を多く入れすぎると、すすぎに回数を要するので、型くずれしたり、色落ちしたりすることがあります。
2. 洗濯物を強くこすりすぎない
洗濯物を強くこすったり揉んだりすると、型崩れや色落ちしたりすることがあります。汚れが落ちにくい場合は、漬け込む前にプレウォッシュします。液体洗剤と水を1:1で混ぜた液を汚れ箇所につけ、軽くブラッシングまたは洗濯スポンジで擦ると良いでしょう。
3. 水の温度に注意する
水の温度は、洗濯物の素材に合わせて調整しましょう。熱湯は縮み、型崩れの原因になるので、30℃以下の常温水が適しています。
4. 乾燥方法に注意する
手洗いした洗濯物は、形を整えて平陰干しすることが一般的です。手洗いが必要なデリケートな素材は、乾燥機はNGです。